Relay Column Verdeのメンバーがリレー形式で毎回コラムを書いていきます!随時更新

第32回(2021.03.03)沢村 みか

母のぬくもりと雛人形

3月3日、雛祭り。
何段にも敷かれた赤い布、幾重にも重なる豪華絢爛な着物をまとった人形。
近寄り難いほど厳かで神秘的な存在、それが子どもの頃に感じた雛人形の印象でした。
さて、我が家に登場するのは母が作った木目込み雛人形。最も古い歴史を持つ立雛です。
男雛と女雛のみのシンプルな親王飾りとなっており、お道具を飾るスペース不要でコンパクト、収納も楽々!現代のライフスタイルに合った雛人形です。 また、ボディが木のため型崩れや衣裳くずれしにくく、何年も元の美しい状態を楽しむことができ、我が家でも30年近く飾っています。
雛祭りの起源は1000年前。子どもの健やかな成長を願い、雛人形が子どもの代わりに厄災を引き受ける役割をもってつくられました。
乳幼児の死亡率が高かった昔、医療も発達していない中で我が子の命を守りたいとの親の愛からはじまった風習。
長い年月を経て受け継がれている伝統行事も、そのような人の深い想いから生まれています。いつの時代も人の想いが新たなものを創り出す力の源となるのですね。
愛おしそうに雛人形の髪を撫で整える母。
その手を見て、アルバムをめくるように幼い頃の記憶が蘇りました。
熱を測ろうと額に当てられた手、お腹が痛いときにずっとさすってくれていた手、あの日の母の手のぬくもり。
雛人形に込められた母の祈りと共に、先人の心に想いを馳せる雛祭りです。

沢村 みか

豊中市

沢村 みか

さわむら みか

次回は横尾 しずか議員です。

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