松井代表から見た永藤ひでき

  • 松井僕から見た永藤さんは、いい意味で妥協しない。とにかく改革に向かって徹底的にこだわっていく。まず大阪府庁の体質をかえるというところに取り組んだ。当時の永藤府議会議員も一緒になって妥協なく推し進めてきたという印象ですね。自分の考えている政策については徹底的に議論する。そしてそれを進めるための様々な根拠となる数字からなにから全部準備して、他の議員に納得してもらう。そういうパワーもある人だと思っています。

挑戦の決め手と決意

  • 松井今回、府議会を辞職してでも挑戦するという一番の理由というか、それはどうなの?
  • 永藤6年前に大阪府議会議員に初当選させていただき、当時、松井幹事長、その11月に知事になられて間近で大阪が変わっていく様子を見てきました。今、大阪府と大阪市が議論しながら、そして協力しながら成長している。一方で地元の堺においてはそれが進まず、低迷がずっと続いている。一番問題なのは、市民の皆さんが成長を実感できていないんです。7月にとったアンケートでは、堺が成長していると思った方は1000人のうち6.6%。多くの方が停滞もしくは衰退していると感じている。この状況をなんとかしたい一心で今回、自分から「やります」と言いました。
  • 松井やっぱり低迷には低迷の理由がある。なぜそうなるかの根拠がある。僕は、一番は、馴れ合いもたれ合い、野合・談合政治(にあると思う)。これは絶対に改革できないし、新しいことをするための財源を生み出すことができないという事だと思いますよ。それはもう自民党と共産党、水と油の中で、両方にいい顔をすればなにもしないと言っているのと一緒なんでね。
  • 永藤そうですよね。
  • 松井結局そのツケが堺市民にまわっていると。
  • 永藤まずは首長の覚悟と決意だと思うんです。首長が「やるんだ」と言えば、そして行動で示せば、職員の皆さん優秀な方がたくさんいらっしゃるので、導いていけると思うんです。それが、改革をやろうと思って入ってきても、結局できなくなってしまうと、職員も士気が下がってしまう。やっぱり堺をもし変えようと思えば、首長が腹をくくって決意するということが一番大事だと思いますね。
  • 松井まさにその通りやと思うね。馴れ合い、もたれ合いになった方が、知事や市長は楽なんよ。
  • 永藤そうですよね。でも、その結果・・・
  • 松井それをやると、
  • 永藤成長もできないし、停滞が続くわけですよね。
  • 松井そう!

人口減少問題 ~子育て支援~

  • 松井これは吉村市長のがんばりだけど、大阪市内はどんどん社会人口が増えてます。でも堺は、残念ながら出て行っている。だから政令市の堺が大阪府下でワースト3。社会人口減ね。
  • 永藤若い人が出て行ってるんですよね。現役世代が。
  • 松井若い人が出て行っている。ここの原因ね。
  • 永藤堺の人も多く大阪市に働きに行っているんですよね。大阪市の地価と比べたら堺はかなり安いですから住む場所としても最適なはずなんですよ。それを堺が選ばれていないということは、やっぱり魅力がない。堺以外のところに出て行ってしまっている。若い世代を堺に呼び込むための施策というのは絶対にいります。
  • 松井子育て支援、すぐにでもやらないと。だって、子育てなんて待ってくれないわけですから。幼児教育も無償化、うん。
  • 永藤特に大阪市というお隣の市がいま格段に上がっていますから、堺が何もしないと、どんどんどんどん堺から大阪市に人が出て行ってしまいますので、ぜひ、大阪市を超える子育て政策をやっていきたいと思っています。
  • 松井そういうところで切磋琢磨してくれれば、今、東京にどんどん人が入っている状況でですよ。大阪府域、全体で基礎自治体のトップがね、子育て支援の競争でどんどん子育てしやすい環境をつくる。これはね、まさに東京一極ではなく、大阪は二極になれると思いますよ。
  • 永藤各地域が切磋琢磨しながら、全部上げていったらいいんですね。底上げをして。
  • 松井そう。全体的な底上げをね。これは基礎自治体のトップの役割ですからね。
  • 永藤今、堺はハコモノばっかり作っていてですね、ビルが一個、行政の力で建ったら、それを自分の手柄にするというのが続いているんですね。でも本当はそういうものじゃなくて、ソフト面で、いま本当に必要とするところにサポートしていく。そして社会人口を堺に呼び込んでくる。この流れを作っていかないといけない。古い政策は止めないといけないんです。

政策の財源について ~役所改革~

  • 松井よく言われるけど、「大阪市は巨大な財源がある」と。「余裕があるから出来る」だ、「出来るんだ」とかね。やらない首長はね、すぐそういう言い訳をする。「いや、お金が足りない」とか「社会保障費が伸びてるからそちらに回さなければならない」、そういう言い訳をするけど、社会保障費が一番大きく伸びてるのは大阪市なんでね。それでもできるんです。借金することなく、増税することなく。
  • 永藤言い訳じゃなくて、“やるかどうか”なんですよね。どこに重点をおいて、それをやる意思があるかどうか。それは本当に首長の力だと思います。
  • 松井少しね、役所のなかのお金の使い方を見直していく。これで財源が生まれますよ。だって事実、厳しい自治体もそれで財源を生み出しているんだから。堺以上に厳しいですよ、守口も門真も。でもやっている。なぜ(堺に)できないの?ということなんです。
  • 永藤特に堺は財政が裕福だと言ってますからね。財政健全で、政令市トップクラスと言っているのに、政策が行きわたってないんですよ。
  • 松井やらない。我々の仲間の首長は皆それを実行しているわけですから。十分、堺市なら、永藤さんなら出来ると思います。
  • 永藤維新の発足当時から、ずっと今の改革を見てきましたから、堺でもやれる自信があります。ぜひやります。また、大阪府と堺市と一緒に協力しながら、ぜひ堺の未来を作っていきたいと思います。
  • 松井そう。だからね、大阪府と堺市は敵でもなんでもない。松井は堺のことを無視しているのかとかいうことではありません。やれることは全部実行してる、実施してる。でも、堺の市長が我々と同じ価値観を持って成長を目指す市長ができあがれば、もっと堺は元気になりますよ。
  • 永藤やっぱりいろんな人の意見を聞きながら、それを総合的に判断をするのが首長の仕事ですから。やっぱり議論をしながら、どうすれば大阪府と堺市が両方とも発展するかということを考えないといけないと思うんです。

堺の成長戦略

  • 永藤観光戦略も都市魅力戦略もガッツリ絡んできましたけど、そこに関してはやっぱり大阪市が中心なんですよね。堺もすぐ近いのに、大阪府と大阪市のことが中心でなかなか堺が入っていけない。これはぜひ堺がそこに入っていって、一緒に戦略も練っていきたいと思ってるんです。
  • 松井今やっている大阪の成長戦略、ぜひ堺の意見もその中でどんどん打ちこんでいって貰いたい。堺というのは歴史伝統文化。特に江戸時代、秀吉時代でいえば、大阪の貿易の入り口だった。外交の入り口だった。堺が。だから、そういう歴史伝統文化に対して外国の人たちは非常に高い興味を持っているけど、うまくプレゼンできてない。プロモーションできていない。
  • 永藤そうですね。
  • 松井だから今、海外からのお客さんがこれだけ増えてるのに大阪市内に留まって、堺に広がっていない。
  • 永藤堺を素通りしてるんですよね。今、外国人観光客の方が941万人も昨年訪れているのに。
  • 松井今年は1千万人超えますよ。
  • 永藤超えますか!そこまで来てて、1割でも来れば堺の人口超えるんですよ。
  • 松井そうそう。
  • 永藤それだけの人が来てもらって、大阪市にないものたくさんいいものありますから。歴史も伝統も文化もある。それを最大限発揮しながら、戦略を練って、ぜひ大阪市だけでなく堺にも来てほしい。それをやっていかなきゃいけない。
  • 松井特に大阪城なんて言ったら、今、お城のある公園でナンバーワンになったわけだから。そこと堺の千利休さんゆかりの様々な施設をつなげていけば、必ず人の回廊につながると思います。
  • 永藤今まで堺が“つなげる”という発想が全然なかったんですよね。今回、百舌鳥・古市古墳群が国内推薦に選ばれました。
  • 松井そうですね。
  • 永藤仁徳天皇陵の古墳というのが最大の墳墓になりますが、それは難波宮で政治を行ったんですよね。大阪市内と連携することでひとつストーリーが作れるんですよね。
  • 松井そうそう。
  • 永藤ストーリーをつなげる事で、1泊でも2泊でも大阪でしてもらって、経済の流れを作っていきたいと思っているんです。
  • 松井うん。だいたい海外のお客さんが大阪に来られると、一人当たり10万円から15万円(使っていってくれる)。
  • 永藤それだけあるんですね。
  • 松井だから、それを堺に取りこんでいく。堺の経済、これ、発展しますよ。活性化しますよ。間違いなく。
  • 永藤堺に魅力があれば多くの方が来られるし、そうすれば企業が投資するんですよね。堺には高級ホテル、お金持ちが泊まるようなホテルがほとんどないんです。そこを民間の企業が魅力を感じていただいて、ホテルがどんどんできて、堺で10万、15万円消費してもらう。そうすれば経済上がりますし、税収もあがる。市民生活に還元ができる、いい流れを作っていきたいと思います。

大阪ベイエリア、広域成長戦略

  • 永藤今、吉村市長と一緒に大阪湾、ベイエリアの夢洲・咲洲のベイエリアをとにかく活性化しようと。また、ひとつの拠点ができるわけ。大阪の。堺はまさにベイエリア。
  • 松井そうなですよね。その発想がいま全然ないんですよ。堺市議会議員の方と話していても、大阪ベイエリアという位置づけがなくて、堺は堺なんです。でも、海はつながっていますから、これからどんどん、夢洲に万博がくる。IRが出来る。そういう可能性を堺にも呼び込んでくる。だから、船も通したいんですよね。
  • 永藤これは、海上交通で繋げることは十分、可能性大だと思うよ。
  • 松井はい。関空から堺へ、堺から夢洲へ、ベイエリアへ。この流れで観光客に周回してほしいです。大阪を。
  • 永藤それをしようと思えば、やはり僕と吉村市長は絶えず一緒になって大阪全体の成長の為の広域戦略というのを、成長戦略を作ってます。だから、そこに堺も入らないと。
  • 松井ほんと、そうですよね。
  • 永藤広域戦略に入ってもらうと。民間の皆さんも一緒にテーブルについてくれてて、今ついてもらってるわけだから。だから長年止まってた鉄道事業なんていうのも、堺がすごく大きく関係してくるけど、なにわ筋線ね。
  • 松井ええ。
  • 永藤民間の鉄道会社もみんな参加してくれて、なにわ筋線が動き出しました。
  • 松井そうですよね。2031年に。ただ、その時に関空から難波、梅田、新大阪まで繋がるときに、堺に止まるかどうか。これが一番の今、心配事です。魅力がなかったら止まらない。
  • 永藤そう。魅力がなかったら止まらない。だから逆に言うと、魅力があれば鉄道事業者は、堺に、南海堺駅に止めるんです。
  • 松井今のままでは止まらない可能性がありますからね。だから時間があまりないと思ってます。本当に、堺の魅力を最大限発揮しながら改革を進めていく。民間企業が堺に投資したい、堺に電車を止めたいと思うような政策を、首長が覚悟をもって取り組んでいかないといけないですよね。
  • 永藤そうですね。がんばっていきましょう!
  • 松井はい、がんばります!ありがとうございました。

堺市民のみなさまへ

  • 永藤堺市民の皆さん、我々は成長する大阪をつくりたいんです。“成長する堺”をつくりたい。この考えに賛同いただける方、ぜひ永藤さんを応援してください。
  • 松井皆さん、こんにちは。堺市民の一人として、10年後、20年後も希望がもてる堺の未来を一緒につくって行きたいと考えています。停滞から成長へ。必ずやり遂げます!
吉村洋文 × 永藤ひでき
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